「あーあ、早く帰ってクラウドの飯食べたいよー」 「お前、今日もうちに来る気か?」 ザックスは、素知らぬ顔をしている。 この頃、警備だの会議だので帰りが遅い。クラウドの方も毎回セフィロスが帰ってくるまで待っていてくれる。対外、帰りが遅いセフィロスを待ちながらソファーで転寝している方のが多い。何度も先に食事済ませて寝ていろといっても、クラウドは食べずに待っている。 「だってよー、俺んち帰っても誰もいないんだぜー。クラウドの暖かい料理食べてだなー…… ごん いって―――なぁっ!!」 ザックスが後頭部を抑えて、しゃがみ込む。 アレックスは、横で「何、夫婦漫才やってんだか」とあきれた目でこの光景を見つめる。だが、現実の光景はプレートのおかげで光の差し込まず薄っすら何時も付いている街灯から入る光に照らされる汚れた道。ごみは散らかり、うっそうと建て増しした家々が折り重なるようにして路地を覆っている。ここには、不法侵入から麻薬売人や密輸などの人間がごまんと隠れ住んでいる。アレックスは、小さなため息を吐き普段から手入れをサボるから、切羽詰ってからこういう事になると役所仕事を呪う。クリスマス・年始年末に向けてのテロリストの駆除に借り出されて総隊長は機嫌が悪い。しかも、俺達全員あの見栄張り大会のクリスマスパーティに出なきゃならないというんだから、総隊長じゃなくても憂鬱になるってもんだ。これなら、警備に専念していた方のがましだって思う。 「ん?動きがあったようだな」 神羅兵が、ぱらぱらと駆け出していく。 まぁ、俺達の仕事といえば、現場監督みたいなもんだな。しかし、何で俺達まで出張らなきゃならないかねぇ。まぁ、威嚇目的もあるんだろうけどよ。しかしザックスじゃないが、この間のクラウドのシチューやはり美味しかったな。クラウドの美味しい料理が待っているなら早く俺だって帰りたいよ。まぁ、総隊長の機嫌が悪いのは早く帰れないせいもあるんだろうが。 「ところで、旦那」 「何だ?」 ザックスは、後頭部を摩りながら 「クラウドへの、クリスマスプレゼント決めたか?」 「…………」 ザックスが、肩を落とす。 それから、何故かテロリスト撲滅中だというのにザックスからクリスマスのことを延々と聞かされていた。セフィロス自身もクリスマスなぞ何故昔の神の生まれた日なぞ祝うのかが判らなかったが、ザックスに散々言われて何となく理解した。 「でもよ、旦那」 「なんだ」 「余り、高いものはだめだぜ。クラウド、嫌がるからな」 セフィロスは、余り金銭感覚がない。 ザックスは、クラウドが時々困惑する気持ちはわかるがあの時はマジで服揃えないとクラウド制服で過ごしそうだったし、旦那が金使うのってせいぜいマンションとか別荘買うぐらいだろ。 「…………」 家に帰れば、リビングの灯りは着いておりコートを脱ぎリビングに入れば案の定、ソファーを覗き込めばクラウドが丸まって眠っていた。その頭元に座りクラウドの髪を梳く。 「ただいま」 寝室から毛布を持ってきてをクラウドにかけてやり、部屋へと入りシャワーを浴びる。 クラウドは、セフィロスが帰ってきた事に気づかず眠っていた。 「………」 ダイニングに行くと、夕食の用意が整っていた。どれもクラウドがダイアナと一緒に作ったものだろう。だが、クラウドが食べたという形跡はない。ともかく暖められるものをレンジに入れクラウドを起こそうか悩む。今起こしても、食べれはしないだろう。なら―― 遅い夕食を済ませて、眠っているクラウドをパジャマに着替えさせて自分の寝室に運ぶ。途中でお腹すかせて起きれば、軽いものでも作ればいい。 クラウドは、ぼんやりと視界に入ったものを眺めていた。 のろのろと腕を上げて瞼をこする。 「起きたか?クラウド」 セフィロスは、まだぼんやりとしているクラウドを見ながらくすくす笑っている。 なんか、セフィロス、機嫌いいなぁ… 何でだろ… 「ホットミルクでもいれてやるから、待っていろ」 セフィロスは、ガウンを羽織毛布をきちんとクラウドにかけなおすと寝室を出て行ってしまった。 ぼんやりとした思考で、周りを見渡す。 しばらくうとうととしていると 「おい、起きているか?」 「……ん…」 ベッドの端に腰掛け、クラウドの顔を覗き込んでいるセフィロス。手には、湯気の立ったマグカップ。 「夕食食べていないだろう。先に食べていて構わないといってあるだろう。この時間では、食べさせるわけにはいかないからな」 「……ん…」 クラウドは、ゆっくりと起き上がって差し出されたマグカップを受け取る。どうせ、寝ぼけ眼で何時セフィロスが帰ってきて、自分が眠ってしまっているかなんて気がついていないだろう。猫舌のクラウドは、まるで仔猫の様にゆっくりとミルクを飲んでいる。飲み終わったマグをクラウドの手から放させ片付けに部屋を出る。戻って来た時には、小さな寝息を立てて眠っていた。 「仕方ないだろう」 「でも、でも…」 クラウドは、俯いたまま、真っ赤になっていた。 朝起きたら、横にセフィロスが熟睡して眠っていたのだ。ただ、どうしてそうなったのか、何時眠ってしまったのかも思い出せなくて… 「ほら、学校遅れるぞ」 「うわっ」 クラウドは、時計を見た途端慌てて、朝食を食べて洗面所に消える。セフィロスは、肩を揺らして笑いテーブルの上の食器を洗浄器に入れコートとメットを持ってくる。メットは、クラウド専用。制服を着て指定のコートを持ちはおりながら出て来る。セフィロスは、メットをクラウドに被せエレベーターへと向かう。駐車場に止めてあるバイクに乗せエンジンをふかす。 「クラウド、今日も遅くなる。俺を待たなくて…」 「えーーっ?何?」 耳を掠めていく風がセフィロスの声を攫っていく。セフィロスの方はソルジャーの聴覚で持ってクラウドが話す事は聞こえるが、クラウドには聞こえない。校門の前にバイクが止まりメットを脱いだクラウドの頭をセフィロスの大きな手がかき回す。毎朝の光景になりつつあった。 「いってきます」 「ああ」 「それと、今日も遅くなる。待ってなくて、いいからな」 クラウドが、言いかける前にセフィロスは去っていってしまった。 「もう…」 「おはよー、クラウド」 クリスが、のんびりと声をかけてくる。 「おはよう」 「なんだか、眠そうだね」 クリスが、顔を覗いてくるが覗き込まれたクラウドの頬が赤くなる。 「クラウド、終業式終わったらクリスマスパーティあるんだけど出るの?」 「クリスマス・パーティ?」 終業式の日は23日。クリスマスは、それぞれの予定や何やらでまず出来ないからと何時の間にか、恒例になっていて終業式を終えると学生達でクリスマスパーティを開くのだ。参加は、自由。ただ、皆めったにこういうイベントに顔を出さないクラウドを如何に引っ張り込もうかと躍起になっていた。 「クリスは、出るの?」 「学校(ここ)で、やるのも初めてだし、冬季は家に帰らないし」 クラウドは、教室に入りテキストを机にしまっていく。 自分のスケジュールを思い出していた。しばらく、セフィロスは忙しくなるし執務室の書類整理は来なくて言いと。残った時間は自由に使えといってくれたし。 「クラウドも、出ようぜ」 リチャードが、ニコニコしながら会話に入ってくる。 「おはよう」 「一番の難問が、男ばっかりってところが寂しいけどサー」 クリスとリチャードが笑いこける。 カインが、鞄を背負って教室に入ってくる。机に鞄を引っ掛けるとクラウドのところに来る。 「「おはよう」」 「ねぇ、カインもクリスマスパーティ出るんだろ?」 「クラウドが、出るというならな」 クラウドは、首をかしげる。 「でも、面白そうだね」 何だかんだと、クラウドも参加リストに入れられカインも出ることになる。授業を終えて、午後は講義も実習もないのでそのまま下校となるのだが、校門の前にレノとルードが立っていた。 「よっ子チョコボ、と」 「………」 ルードが、クラウドの髪をかき回す。 「ちょっと、付き合ってもらうぞ、と」 ルードが軽々とクラウドの両脇に手を入れ背に担いでしまい車に乗り込む。クラウドが、驚いて喚くのも忘れている。あっという間にクラウドを乗せた黒い車は走り去っていき、残されたカインとクリスやリチャードは呆然と見送ってしまった後カインが騒ぎ出したのだ。 「あいつら、クラウドの知り合いじゃなかったのかよ。クリス」 「えっ、えっと、あの二人は、タークスで…」 リチャードとカインが驚く。 「何だって、タークスがクラウドを連れて行かなきゃ…」 「それより、知らせなきゃ」 クリスが、首を傾げながら「多分、大丈夫だと思うんだけどなー」な何て暢気な事を言ってのける。カインの顔が引き攣っている。 「だって、あの二人ルーファウスさんの護衛よくしているし…」 「もしかして…?」 「ん?神羅の副社長」 カインと、リチャードが固まる。 「それに、仕事ならこんな大勢の前で攫わないでしょう」 クリスは、けらっと笑って見せる。カインは、クリスが暢気なのか神経が図太いのか不思議に見てしまった。 「離してよ…と、言うか…気持ち悪い…」 ルードの身体が、ぴくっと硬くなる。クラウドは、ルードの膝の上で座らせており口元を抑えている。 「ちょっと、待つんだぞ、と」 レノは、慌ててハンドルを切り路肩に止める。ルードが慌ててクラウドを抱えてドアを開けて外に出て行く。クラウドは、道端に座り込み丸くなっている。ルードが、黙々と優しくその小さな背中を摩ってやっているが・・・ 「大丈夫か…子チョコボ」 クラウドが力なくかすかに頭を横に振る。 しばらく、その状態が続いていた。 「俺をどうするつもりだったんだよ」 「………」 「ん、ちょっと計りたかっただけだぞ、と」 クラウドは、まだ気持ち悪かったがレノが何を言っているのか判らなかった。ルードが、クラウドの背中を擦ってやりながらミネラルウォーターを渡してやっている。飲み込むまで力がないのか、口に含んで吐き出してしまっている。レノは、正宗を持って追いかけてくる英雄さんを想像してしまった。その時、クラウドから何かしら音がする。 「なんだ?と」 クラウドは、左袖を捲り手首に填めた時計を袖をめくる。時計の上にはマテリアが填めてあるバングルがある。時計の電子音らしいのだが… 「それって…」 レノが、青ざめている。 クラウドは応対する気力もないのか、電子音がなりっぱなしだ。取り外したいが、こればかりはクラウド本人しか外せないし元々ソルジャー専用の装備だ。何が起こるか判ったもんじゃない。 「子チョコボ、誰に貰ったんだ?それ…」 「…セフィロスだよ?」 ああ、此処の場所も確り判っているって事か、と。 レノは、逃げ出したい気分だが子チョコボを放置すればもっと後が怖いだろう。だが、仕事なんだぞ、とまだ気分の悪いクラウドを抱え車に乗せてしまう。後部座席で、横になってぐったりしているクラウド。 あーあ、これじゃ本当に拉致したみたいだぞ、とバックミラーに移るクラウドを見ながら、車を走らせる。クラウドが連れてこられたのは、ホテルの一室。そこには、ルーファウスがにこやかに待っていたのともう一人見慣れない男性がいた。ルードに、抱き上げられて部屋に入って来たぐったりとしたクラウドを見てルーファウスの眉が上がる。 「乗り物酔いだぞ、と」 「そう言えば、乗り物はだめだったんだね」 ソファーの上でぐったりとしているクラウド。 「それより、坊ちゃん、と」 「なんだい、レノ」 「余り時間内と思うぞ、と」 ルーファウスが、首をかしげる。 クラウドの方は、差し出された紅茶より先程ルードがくれたミネラルウォーターを飲んでいる。だいぶ顔色もよくなってきて自分が何処にいるというか、何で目の前にルーファウスがいるのだろうといぶかしんでいた。 「すまないね、ちょっと用事があってね」 「どうしたんだよ、旦那」 セフィロスから、暗黒の冷気を纏ったオーラが出ている。こんな時に近づけるのはザックスぐらいしかいない。周りのシャール達は、こそこそと視界の外に逃げ出してしまっている。 「……応答がない」 「誰の?」 ぎろりと、ザックスを睨み「クラウドだ」と一言。 「どっか、友達と遊びいってんじゃないのか?」 「では、何故クラウドが一番街にいるんだ?」 ザックスは、はい?って顔をしてセフィロスを見上げる。そう言えば、クラウドにもつけていたのか…旦那が、一個ちょろまかしてきてクラウドにやっていたんだよな。それにしても一番街って言えば、ホテルとかしかないぞ? 「ザックス」 「へーい」 ザックスは、肩をすくめて店その場を離れる。 伝令用のバイクに跨るザックス。 「さてと、子チョコボ迎えにいくとしますか」 「すまなかったね、付き合ってもらって」 クラウドは、ルーファウスの差し出した紅茶を受け取りテーブルを見るとケーキが用意されていた。隣の部屋に、連れて行かれて何だかんだと身体の採寸をとられて訳も判らないまま開放された。 「迎えがくるまで、此処にいればいいよ。今日は、私も少し時間を貰ったからね」 「?」 ルーファウスは、済ました顔で紅茶を飲む。 ルーファウスは、クラウドからポツリポツリと話す学校の事などを聞いていた。 (しかし、子チョコボまだ坊ちゃんが誰だか判っていないぞ、と) レノは、見て見ぬ振りしながら内心楽しんでいた。多分、坊ちゃんとしてはこのままクラウドと(お友達)を続けたい気持ちはある。だけど、(副社長)って判ってしまったらクラウドの態度が変わるのが嫌なのであろう。 「ねぇ、ルーファウス聞きたい事あるんだ」 「なんだい?」 クラウドは、しばらく黙った後ポツリと話し始めた。 「ルーファウスなら、たぶん神羅の社長もその…副社長さんにも会った事あると思うんだけど…」 ルーファウスの目が点になる。 (まぁ、親父はともかく副社長なら毎日見ているよ) レノもこの子チョコボは何を言い出すんだ?とつい視線をやってしまう。 「……副社長さんってどんな人なの?」 「ぶっ」 レノが、つい噴出してしまっている。ルードの方は、頬がぴくぴくと動いている所を見ると何とか堪えている様だ。クラウドは、不思議そうに二人を見てルーファウスに視線を戻す。 「…ど…どんな人と言われても…何で、そんなこと、聞くんだい?クラウド」 「うん…セフィロス会議嫌いなのは知っているからよく機嫌悪いのは判るんだけど…」 レノが背後で肩を揺らして笑っている。 「この間、副社長さんに呼ばれて家に帰るまで不機嫌だったから…そんなにセフィロス、副社長の事嫌いなのかなって…」 ルーファウスの顔が引き攣っている。 「子チョコボ、そりゃあの英雄さんだって好き嫌いで仕事しているわけじゃないぞ、と」 「嫌いな相手だって、仕事なら我慢しなければならない時だってあるんだぞ、と」 レノは、にやっと笑いながらクラウドを見る。 「うん、そうだよね」 「私は、あの治安部門の統括は嫌いだけどな」 「…ハイデッカー統括ですか?」 クラウドが、首をかしげる。 「クラウドも、仕事上たまに会うのではないかい?」 「…俺も…苦手です」 二人が、クスクス笑い出す。その時、チャイムが鳴りレノが応対している。ボーイが、お客様だといいその後ろにいるのはザックスだった。 「よっ」 「ザックス!」 ザックスは、部屋の中まで入ってくるとクラウドの髪をかき回した。 「迎えにきてやったぞ」 「えっ?」 ザックスが、クラウドの鞄を持ちひょいと両脇に手を入れたたせる。 「待てって…ザックス!」 「あん?」 何で、ザックスが此処の場所が判ったのかは知らなかったが慌てて三人に挨拶をしている。ザックスが、扉の外でクラウドを呼ぶ。 「それじゃあね」 「ああ」 クラウドは、小走りにザックスの後を追う。 「ねぇ、今日お仕事じゃなかったの?」 「まぁね、ご飯食べに行こうぜ」 「あっ、でも、セフィ……」 ザックスは、バイクの後ろにクラウドを乗せてしまいちゃっちゃとエンジンをふかして走り出してしまっている。いつもなら大型バイクなのに、神羅が使っている伝令用の小型のバイクなのでなんだが、妙な雰囲気だ。 「このかすれた音、いやだぁ」 「バイクのが、ちっちゃくみえるよ。ザックス」 ザックスがつれてきたのは、一軒の定食屋である。仕事からそのまま来ているせいで、背にはバスターソードを背負って服もかなり汚れていて汚い。それなのに、まったくと何時ていいほど気にせずドアを開けて入っていってしまう。 「ほら、クラウド。入れよ」 中から男性の太い声で、いらっしゃーいと言う声がかかる。背を押されて入ってみると、男性客ばかりで服装もまばらだった。 「ここはなサラリーマンや、肉体労働をしている鳶や土方の人がよく来る店なんだわ。安いし、上手いぞ」 「おう、ザックス。今日は彼女連れか?」 クラウドは、ザックスの背に隠れてそっと店内を見る。 「馬鹿、こいつは俺の弟だ。今日は、飯食いに来たんだ」 「似てねぇぞ、ザックス」 店内にいる人間にはどうやらザックスは顔なじみらしい。席は満席なのに何処に座れと言うんだろうと思っていたら、一番初めに声をかけてきた顔中髭に埋もれた男が、おわんを持ったまま席を立ち「すわんな」と席を開けてくれた。その横にいたサラリーマン風の男性もどいてくれて、ザックスがにこやかにありがとなーと座る。 「ほら、座りな。クラウド」 「うっ…うん」 クラウドは、顔を真っ赤にしながらザックスの横にちょこんと座る。回りは、クラウドが珍しくてたまらないらしい。歳を聞いてきたり、クラウドが士官学校生だと聞くと驚いていたり。 「ほら、飯食いに着たんだから、散れっていうの」 「おっさん、適当に頼むよ」 クラウドは、俯いたまま視線だけは上を向いていてまるで怖いもの見たさって感じである。 しばらくすると、テーブルには見た事もない煮物や焼き魚が並べられていく。 「ここのご飯、美味しいんだぜ。食ってみな」 「うん」 気を使ってくれたのか、フォークとスプーンが用意されている。何だかんだと、出されたご飯が美味しくて食べた数大半はザックスが全て独りで平らげていた。帰り際みなが「また食べに来いよ」といってくれセフィロスが帰ってくるまでザックスの家に行く事になった。 |